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タイトル名 |
サン・ジャックへの道 |
レビュワー |
レインさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2011-08-06 07:00:04 |
変更日時 |
2013-04-04 06:50:40 |
レビュー内容 |
女性監督コリーヌ・セローが描く、旅の一群。 遺産相続の条件を満たすための巡礼の道程は1500キロ、フランスからスペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ。 気丈な教師クララは神経質な長男ピエールと犬猿の仲、アル中の次男クロードは失業中。 彼らに加え人種も背景もちがう総勢9人のグループは、素晴らしい自然の中ひたすら目的地めざして歩く。 少しづつ生まれる家族のような連帯感が、余分なプライドを心から剥がしていく。 文盲の少年に教師魂をかきたてられるクララ、ノルマを果たしても仲間といたいピエール。 「キリスト教もイスラム教も同じようなものさ」 こんな気持ちのゆとりがあったら、宗教戦争なんておこらないのかもしれない。 「夢」はここだけフランスのエスプリという感じでシュール。 兄弟の歩み寄りもさりげなく、悲劇にも幸せへ通じる道がある。 |
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