みんなのシネマレビュー
4ヶ月、3週と2日 - えみさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 4ヶ月、3週と2日
レビュワー えみさん
点数 10点
投稿日時 2008-04-07 22:41:01
変更日時 2008-04-07 22:41:01
レビュー内容
2007年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。チャウシェスク独裁政権末期のルーマニアが舞台。この作品は「堕胎」を行う女子学生たちの1日のみを追っている。そして主人公は堕胎の手伝いをする女子学生オティリアだ。当時堕胎は違法行為だった。この作品では何故堕胎を希望したのかは終始分からない。分かっているのはどうしてもこの日に堕胎しなければならないということとお腹の中の胎児が「4ヶ月、3週と2日」育っていたということ。オティリアはルームメイトのガビッツァの為に自分を犠牲にしてまでも堕胎を手伝う。妊娠は女性だけの特権だと思う。それが時には弱みになってしまうこともある。オティリアが必死に自分の彼氏に問い詰めたシーンでも分かるが自分が妊娠した時のことを考えガビツァを放っておけなくなったのではないだろうか。同じ女性としてガビツァの気持ちがオティリアには分かりすぎたのだろう。なんとかしてガビツァを助けたい。けど誰にも相談できず自分がどうにかしなければならない状況が緊迫したオティリアの表情から痛いぐらい観ている私に伝わってきた。その緊迫感と相反してホテルでは結婚式のパーティーが行われ彼氏の母親の誕生日パーティーに招待される。皆にとってはごく普通の楽しい時間だがオティリアにとってはこの先一生忘れることのできない1日であることに間違いはない。そして産み落とされた胎児の姿。赤ちゃんは皆に愛され幸せの象徴でもある。しかしこの胎児は無残にも放っておかれ最後には処分される。胸が張り裂けそうになったと同時に命の尊さを改めて噛み締めた。堕胎せざるを得ない状況は仕方がないかもしれない。ただひとついえるのはあの非合法な医師が言った「自分で責任を取れないことはするな」というセリフだ。この言葉は何かしらの犯罪等を除き、紛れもなく正論で女性である以上守るべき最低限のルールだ。生を授かるということは何よりも素晴らしくそれと同時に責任が必ずついてくるのだ。たった1日に満たないこの出来事をこれほどまでも鮮明に私の心に刻んだ作品は本当に珍しい。大袈裟なシチュエーションもなく壮大な音楽もない。それでもこれ程までに印象深いのは制限のある世界でガビツァの為に危険を顧みず奔走したオティリアの一生懸命な姿に心を打たれたからだろう。オティリアの勇気に女性の強さを改めて感じ女性であることの責任感を強く感じさせられた作品でした。
えみ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2008-04-074ヶ月、3週と2日106.97点
2008-02-24スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師45.84点
2008-02-11やわらかい手107.31点
2008-02-03サラエボの花86.84点
2008-01-28僕がいない場所66.00点
2008-01-27ぜんぶ、フィデルのせい77.25点
2008-01-20once ダブリンの街角で76.88点
2008-01-19再会の街で107.24点
2008-01-19アース105.91点
4ヶ月、3週と2日のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS