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おくりびと - まりんこさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 おくりびと
レビュワー まりんこさん
点数 9点
投稿日時 2009-03-29 21:04:38
変更日時 2009-03-29 21:11:38
レビュー内容
観る前、この映画には「これぞ日本の文化だ!」というポイントが否応なく、余すとこなく、盛りだくさんに込められていて食傷気味になりそう、というイメージを持っていた。が、全編に渡って感じられる本質的な日本の美しさがいい意味で裏切ってくれた。

この納棺師という仕事は進んで勤める仕事では決してない。やはり、死に向きあうだけではなく、直接「死」と接する仕事。個人的には偏見はあるだろうとは思っていた。だけどここまでの偏見があるのには少し吃驚した。
やはり「死」というものは、いずれ死を迎える者にとっても、いずれは死を迎える誰かを失う者にとっても、とても恐ろしいもの。なので、失ったことがない者にとってはその「死」で生計を立てているということは逆流するような、摂理に刃向うような生理的に嫌なことなのかもしれない。
しかし、失われた者にとっても失う者にとっても、死というものは優しくなくてはいけない。失った者は失われた者が望んだであろう事で、失いながら今生きている自分にできる事を一生懸命考える。最期の時間もできる事すらも本当に限られているし、せめて失われた者にとってやさしい最期を与えたいし、自分も浄化されたいからだ。そして、その思いを託すことができるのは納棺師なのだ。
命あるものには死が訪れ無へとすすむ。死を迎えたものには静寂、安息が必要だ。しかし命あるものはその安息が得られるべき死(命)を食べないと生を全うできない。困ったことに。納棺師の彼らは食物をとても本能的に食べる。死というものを感じられるからこそ、食べるということに真摯に向き合え、本質的なことなのだと彼らはしっているのだ。
クライマックスに小林の父が見つかったのは少しご都合だなとは思いましたが、なにより石を握っていたのは納得できない・・自分ならものすごく大事なものだから、寝ながらなんてことはないなぁ。
しかしながら、本当に日本的な部分が感じられる作品であると思った。もちろん日本的な弔い方・死へのとらえ方を題材にしているのもあるが、表現や醸し出す雰囲気が非常に控え目でたおやかで叙情的。優しくてとてもいいと思った。


まりんこ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-05-05THE 4TH KIND フォース・カインド54.04点
2010-10-28ホースメン65.00点
2010-03-30●REC/レック(2007)76.18点
2010-03-29カムイ外伝44.14点
2010-03-15顔のない眼46.59点
2010-03-15デトロイト・メタル・シティ76.07点
2010-03-15岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPISODE I76.95点
2009-08-01レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語55.72点
2009-07-29何がジェーンに起ったか?97.46点
2009-07-29トロイ(2004)55.86点
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