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デス・レース(2008) - ザ・チャンバラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 デス・レース(2008)
レビュワー ザ・チャンバラさん
点数 7点
投稿日時 2012-09-29 23:51:00
変更日時 2012-09-29 23:51:00
レビュー内容
なぜか一部で神格化する動きもありますが、オリジナルの『デス・レース2000年』は紛れもない駄作です。ポール・W・S・アンダーソンが素晴らしいのは、往年の名作のリメイクで勝ち目のない戦いを挑むのではなく、知名度ある駄作のリメイクを思いついたということ。どうやってもオリジナルより良くなるしかないのですから、企画を思いついた時点で勝ったようなものです。案の定、この企画にはハリウッドの目利きトム・クルーズが飛びつき、2001年頃にはトム主演で『デス・レース3000年』として企画が進んでいました。しかし、現場をコントロールしたがるトムに監督が手を焼いたのか、『デス・レース2000年』のリメイクに出演することはリスキーであるとトム側が判断したのか、いつの間にか『3000年』の企画は消え去っていたのでした。。。
ジェイソン・ステイサムを新たな主演に迎えて仕切り直した本作を観ると、この企画からトムが降りたのは正解だったように思います。本作は世界観の脆弱性という大きな弱点を抱えているのですが、B級番長ステイサムの偉大なB級オーラが観客の疑問をすべて掻き消してしまい、とてもピュアな気持ちで映画を鑑賞することが出来るのです。トム・クルーズでは、こんな特殊な芸当は不可能でした。内容は力押し一辺倒でツッコミどころも大量にあるのですが、ともかく勢いあるB級アクションとしては満足できる仕上がりとなっています。中盤で登場する武装トレーラーのバカバカしさなどは一見の価値ありで、マシンガンや火炎放射器が車体の至るところに取り付けられ、ケツには戦車をくっつけられているという小学生の落書き並みのデザインには頭が下がる思いがしました。主人公とライバルが共闘してこれを迎え撃つという週刊少年ジャンプな展開もバチっと決まっており、王道のB級ぶりが心地よくて仕方ありませんでした。これに巨乳美女というオマケも付くのですから、男子必見の映画だと思います。
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