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懺悔 - なんのかんのさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 懺悔
レビュワー なんのかんのさん
点数 7点
投稿日時 2010-02-21 12:04:07
変更日時 2010-02-21 12:04:07
レビュー内容
荒削りのシュールリアリズムが、かえって味わい。シュールリアリズムって、小細工で線が細くなってしまいがちなところ、これは粗っぽいので図太い。頭だけで生まれたものではない手触り感がある。そういう風土でもあるのか。聖堂のなかの科学実験装置、ピアノのある糾弾場。インドとイギリスを繋ぐトンネルを掘ろうとした罪を自白させられる反体制の指導者、誰彼かまわず密告すればかえって政府を困らせられるだろう、と自分を慰めるような言い訳をする。ピアノに潜んでいる盗聴器に聞こえるように(という意味かと了解したんだけど違うかも知れない)。このシーンなんか悪い時代に生きるものの切迫がひしひしと伝わってきた。独裁者はテノールで陽気に歌う、バックにパンパパパンパンパンという二人の部下を従えて。ヒットラーの髭とムッソリーニの体格を持つ陽気な独裁者像が、かえって気味悪さを際立たせた。まるで道化役者だ、と陰口を叩かれるが、その道化ぶりが怖い。強制連行された者たちが伐採した樹に自分の名前を彫り込んできて、家族は集積場で探し回る、こんなシーンなんか現実に歴史上あったのだろう(このときバックに流れていたのは、アルヴォ・ペルトかしら)。一方独裁者の名前は、死後、通りの名前として残されるのが対照的。悪い時代は、その後の若者をまで損なうという、今(1984)の物語として生きている。もちろん1Q84の現在も。
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