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タイトル名 |
第三の男 |
レビュワー |
アルメイダさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2005-07-17 06:49:04 |
変更日時 |
2005-07-17 06:49:04 |
レビュー内容 |
まずここがどこなのかというのが説明はあるけれど面食らいました。
複雑な時代のウィーン、4カ国語が行きかうのでそれも面白い。
普通かなり有名な作品でも全部英語だったりするわけで、
この作品は旅行客である主人公が、異国の中の異国に迷い込んだような
錯覚に見ているこちらも陥ります。
内容やオチはまるで違うけれども「ユージァル・サスペクツ」を思い出しました。
ハリー(オーソン・ウェルズ)を殺したのは誰か?
というより町全体が異様で何か隠しています。
短く無駄のない作品ですので怪しいやつは押さえます。
まあ群衆の中に怪しそうな男やシチュエーションが出るたび惑わされるのです。
これは手品かもしれないなと途中から気づき始め、
第三の男は現れました。
いや違う、この男であるはずがない。
サスペンスでは犯人役はいきなり登場か最初から登場かに決まっています。
最初から登場しているのに姿を現さないやつ・・・
謎解きは割りと早かったんですがそれよりも映像が気に入りました。
全体に少し斜めに傾いた構図、芸術的でさえある光と影の使い方。
このきれいさは「市民ケーン」より上をいっています。
難というか合わなかったのが音楽です。
「ドクトルジバゴ」のようでした。
もうちょっと低音を効かせたホラー系にしてもよかったかな。
この映画は音よりも映像で心情をよく表していると思いました。
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