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プール(2009) - あにやん‍🌈さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 プール(2009)
レビュワー あにやん‍🌈さん
点数 4点
投稿日時 2009-09-28 11:54:25
変更日時 2009-09-28 11:54:25
レビュー内容
『かもめ食堂』『めがね』に続く第三弾的な売り方をしておりますが、似て非なるというか、意図してか天然か判りませんが、下手をしたらその二作のアンチ映画として位置しているようなシロモノに仕上がっております。何故なら、この映画には終始不安感が漂い、ざわざわと心が落ち着かない要素が散りばめてあり、癒しなどとは逆の、サスペンスかの如き様相を呈しているからで。更に、最初に美味しそうな料理(しかし何故かタイまで行ってちらし寿司)を見せ、これまでのパターンを踏襲するのかと思えば、料理映像には寄らず、それどころか静かなクライマックス、母娘の対話シーンでは美味しいと言いつつも鍋の中身は判らず、その上、何匹も蝿がたかっている始末。前二作の美味しそうな料理映画からは完全に外れています。そして、そこで語られるのは『かもめ食堂』的、『めがね』的生活を選んだ母親に対する娘の非難。なんとした事か、その問題を始めとして、心が落ち着かない要素全てを、この映画は全く解決しようとはしません。放置です。この映画、多くのシーンで人が物陰に隠れかかっている、物陰から出てきて、しかし人と交わらずにただ様子を窺っているという映像を繰り返します。それは登場人物同士の埋まらない絶望的な距離感を描いているようであり、設定や物語と共にその居心地の悪い関係性を観客席にまでじわじわと染み出させているようであり。プールに入った人間はおらず、足をつけただけの人間はむしろ現実的な生き方を求められた二人。タイトルにまでなりながらその役割を成していないプール。「あちら側の世界の人間」にとってプールとは現実へ至る畏怖すべきイコンなのでしょうか。まるでこのままその世界はジワジワと腐ってゆくようにさえ思えます。現実的な二人こそがその世界を浄化しようとしているようで、だけど他の三人は・・・。あまり美しいとは言えないリアルな色彩の世界も含めて、前二作で荻上監督が創造した世界に対して、リアルサイドから見た負の感情がうねってしまったような、異形の映画ではありました。
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