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嵐が丘(1953) - なんのかんのさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 嵐が丘(1953)
レビュワー なんのかんのさん
点数 6点
投稿日時 2010-04-08 12:00:18
変更日時 2010-04-08 12:00:18
レビュー内容
この映画、個々の文章は文法間違っていないのだが、全体を読み通すと異様な文体、って感じ。エキセントリックな登場人物たちが、なんのフィルターも掛けられずに、そのまま動き回る。普通だったら、もうちょっとドラマとして整えようと、理解しやすい面も取り入れるのに、愛と憎しみの感情以外はすべてシャットアウトし、煮詰めてしまう。ラテンの血か。だから登場人物たちは、ボヤーッとしている時間は許されず、いつもパンパンに感情が詰まっている。そういう人物が存在することを観客に説得させようなんて気はなく、もう既定の事実として画面にある。こんな夫婦ありえないだろ、なんて疑問をはさむ余地を与えない。ここにあるんだ、と突きつけてくる。そうして観客はブンブン振り回されて、ラスト、ワーグナーが渦巻く中、銃を持った憎しみの男と、愛する女性の花嫁姿が重なる瞬間、なるほど、感情というものの原質はこれか、とそれに立ち会った気にさせられるのだ。ここの高揚感はすごい。数ある『嵐が丘』のなかでも私が知る限り一番不親切な映画化であるが、作品の核心だけを描いているからだろう。冒頭が『スサーナ』とまったく同じで(魔は窓からやってくる)、中盤の結婚が『エル』と同じ(式を挙げたら変な男)。ブニュエルの世界はつながりあっている。怯える子どもってのも、ブニュエルの好むモチーフか。怯えながらも、豚を屠殺する木の串を一心に削っているのが不気味。
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投稿日付邦題コメント平均点
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2014-03-13オリバー!76.08点
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2014-03-11真珠の耳飾りの少女66.33点
2014-03-10ゴースト/ニューヨークの幻77.02点
2014-03-09EMMA/エマ(1988)66.00点
2014-03-08稲村ジェーン42.43点
2014-03-07つぐみ54.96点
2014-03-06ボイス・オブ・ムーン65.25点
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