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タイトル名 |
月に囚われた男 |
レビュワー |
かたゆきさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2015-01-23 11:13:29 |
変更日時 |
2024-01-31 11:27:45 |
レビュー内容 |
「皆さん、これまで地球環境を汚し続けてきたエネルギー問題を我が社は画期的な手法で改善することに成功しました。人類を救うエネルギーは、なんと空に浮かぶ月の裏側にあったのです。太陽エネルギーを多量に含む石を月の裏側から採掘することで、地球のエネルギー消費の約7割をまかなうことが出来るようになったのです。月の力は私たちの未来を創造する」――ルナ産業。
近未来。月の裏側に建造された採掘施設でたった独り、黙々と仕事をこなしてきた作業員サム。3年という契約期間の満了を2週間後に控えた彼の唯一の心の慰めは、人工知能を搭載したロボット・ガーティとの何気ない会話と、地球に残してきた愛する家族からのビデオレターだった。「もうすぐ地球に帰って愛娘にキスできる……」と浮き足立つサム。そんな折、彼は採掘場で致命的な事故を起こしてしまう。瀕死の状態で基地へと連れ戻されたサムだったが、そこで自分と瓜二つのもう一人のサムと出会ってしまうのだった……。いったい彼は誰なのか?そしてこの施設に隠された恐るべき真実とは?舞台はこの採掘施設のみ、主演俳優もほぼこのサムの一人二役のみ(あ、人工知能の声役のK・スペイシーも忘れちゃいけません!)という、そんな明らかな低予算映画なのだけど、センス溢れる映像と音楽、緻密に考えられた脚本の力で最後まで小気味良く見せるSF映画の佳品へと仕上がっておりました。いやー、良いですね、この圧倒的な孤独感。こういう広大な宇宙の中でずっと独りぼっちという寂寥感溢れるSF作品、もろ自分の好みなんですけど!あの人工知能のガーティ、今までのSF映画の常識なら後半で主人公を追い詰めていくんだろうけど、最後は意外にも男気(ロボット気?笑)を見せるトコなんか気持ちよく騙されました。2人のサムが辿ることになるそれぞれの運命もなかなか切なかったしね。まあ、後で思い返してみればアイデア的にはそんなに新しいものはなかったし、設定にも突っ込みどころ(こんな凄い技術があるなら人を常駐したりせず、全部オートメーションにしたら良かったやん!とか、サムが最初に手を怪我するきっかけになったあの不気味なおねーちゃんは結局誰やったねん!とかッ笑)はあったけど、普通に面白かった。うん、ちょっぴりおまけして7点あげちゃおう! |
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