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告白(2010) - マーチェンカさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 告白(2010)
レビュワー マーチェンカさん
点数 7点
投稿日時 2010-08-02 23:39:59
変更日時 2010-08-02 23:54:24
レビュー内容
大変話題になっているこの状況であり、ずっと気になっていた作品だったのですが、そろそろ上映館も少なくなってくる頃かもしれないと思い、劇場で見るなら今しかないと思い定めて、この前見てみました。ちなみに原作未読、中島監督の作品を見るのもこれが初めてです。

結論から言うと、最終的にはそれなりに楽しめたと思います。ただし個人的には、「かなり無茶苦茶なフィルターを通して」という感じでないと(これは映画が無茶苦茶だから再構成しなければならない、という意味ではなく、あくまで自分自身の感じ方の事を言いたいのですが)この作品を受け入れられなかった、といった所です。

例えば少年Aの言ってることが「旧作エヴァンゲリオンのエピゴーネン」と言うか、旧作エヴァの「トラウマに支配される少年少女」といった構図を無批判に受け売りしているようにしか見えず、あまり良い印象を持ちませんでした。

しかし見ている途中から、不思議なことにだんだん映画で展開されている陰惨な出来事から、現実味が薄れていくように感じられてきました。これは決して批判的に言っているのではなく、作中の出来事を「映画の中だけの特殊な現象」という形で幻想的に封じ込めている、という印象を持ちました。その結果、少年少女の「悪意」やあの先生の「復讐心」は(その純度の高さゆえに)現実離れした非常に抽象的な物のように感じられ、劇中の事件は前述のような「動機(と映像表現)のエキセントリック度合い」により、たとえて言うなら『スターウォーズ』の空戦シーンやライトセイバーの決闘シーンといったもののように感じられました。「個人的に無茶苦茶なフィルターを通している」と言いたかったのはこの部分です。

言ってみれば「エキセントリックに徹して妙な現実味をそぎ落とすことによって、『復讐心や悪意』を娯楽映画の素材として上手く使用している」という風に見えたのです。そして個人的にはその点に、中島監督の「バランス感覚」と言うか「大人の感覚」といったものを感じます。

個人的には作中人物たちの心情に寄り添った上で捉えたこれ見よがしの「悪意」や「復讐心」、それと主に少年AおよびBの「悪意」の幼さに本気で付き合うような事をしたくないのですが、その「映画的表現によって純化された形でのそれらの感情の発露」に関しては、変な言い方ですが大変爽快な気持ちで見ていたような気がします。

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2022-02-13ゴーストバスターズ/アフターライフ85.80点
2018-12-13ボヘミアン・ラプソディ87.38点
2018-02-07スター・ウォーズ/最後のジェダイ95.79点
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2013-10-18じゃりン子チエ97.75点
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