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タイトル名 |
ショコラ(2000) |
レビュワー |
MAZEさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-03-22 01:06:04 |
変更日時 |
2004-05-29 21:03:25 |
レビュー内容 |
北風吹き荒ぶある村に、春を待たずにやって来た一陣の風<親子>。まるで、強張る氷雪を内から融かす、芽吹き始めた草花のよう。 次第に、寒さに形を保っていた雪は解け始める。それは村にとって、春が訪れるよりずっと劇的な革命なのでした。
― カソリックの厳格な規律と因習に縁取られた排他的な村が舞台。そんな頑ななコミュニティから見て、ヴィアンヌの様な存在は「はみだし者」「異端」であり、心理の奥底では新鮮で尚かつ、魅力的な「異文化」。魔女と揶揄されても、かえって相応しくも聞こえる。その象徴が「断食月」と「チョコレート」。 主演のJ・ビノシュはとても柔らかく魅力的。娘役のV・ティヴィソルも子供らしさと静けさの中に“影”を帯びた演技が印象的。
名料理長ハルストレムは、カカオ<人>元来の渋味と苦味を人情や愛情などのエッセンスでくるみ、芳醇な『ショコラ』に仕上げている。口当たりが良くて、ほんのりビター..感が心地よい。食べて不味いハズがありません。 観賞後、少々奇妙な出来事が....チョコ嫌いの私がコンビニのお菓子売り場で無意識にチョコレートを手に取っている!(笑)こ、コレは正に「ショコラ」の魔力? 劇中のチリペッパー入りホットチョコレート再現してみました。アルマンドが心解されたあの味は、甘やかだが唐辛子の刺激と薫りがとても良かった。 |
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