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タイトル名 |
ぼくのエリ/200歳の少女 |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2019-06-15 10:22:59 |
変更日時 |
2019-06-15 10:22:59 |
レビュー内容 |
いや~、何と言っても、少年の白パン一丁姿。これほどまでに「無防備」を感じさせるものはありません。 で、その少年が、ある少女と知り合う。この少女とは、色んな意味で決して結ばれることはないんだけど、だからこその、この愛。痛々しいんです。実際、少女は少年の前で血まみれになってみせる。 題材的にも「血」というものが何度も画面に登場するのですが、必ずしもホラー作品としての残酷描写をそこにのみ求めていないのが、いいですね。猫が襲ってくる、あるいは突然体が炎上するショックシーンの、うまさ。 少女は身寄りを失い、一方の少年はイジメに立ち向かう。だけどクライマックスでは、水着姿の少年はやっぱり無防備で、やっぱり少女に救われる。救われるけれどもちろん「ああよかった」というシーンではなくって、これこそが運命の残酷さ、というべきもの。 切ない映画でした。 |
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