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悪人 - にじばぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 悪人
レビュワー にじばぶさん
点数 7点
投稿日時 2011-09-03 13:26:35
変更日時 2011-09-03 13:46:06
レビュー内容
ストーリーで見せるというより、随所に込められたメッセージ性が強く感じられる作品。

人間は大切な人がいる場合、その人のことを妄信的に愛する。
相手が世間的にみて悪人であったとしても、愛する人にとっては関係ない。
親子間でも言えることで、娘を愛する父親にとっては、娘がどんなアバズレだとしても、可愛くて仕方ないし、大事で仕方ない。

誰が良い人で、誰が悪人か。
それを繰り返し根気強く、この映画は観る者にメッセージとして問いかけてくる。

悪人であるか否かの基準として、社会的規範に反する、例えば本作の様な殺人を犯した人間が悪人だとする見方がある。
その一方で、その社会的に悪人と見做された人間には、その家族がいて、その人間を愛する人がいる。
社会的に悪人であったとしても、その人たちにとっては大切な人であり、ただの弱い一人の人間である。

こうした社会性と個々人との相反する感じ方の相違について、実に考えさせられる映画であって、それぞれの人物に共感でき、つまり誰が正しいのか分からない混沌とした気持ちにさせられる。

もし自分の愛娘を殺されたりもしたら、その娘がたとえどんな人格だとしても、私は殺した人間を絶対許さないし、場合によっては犯人を捜し出し、殺してしまうかもしれない。
もしそうやって犯人を殺してしまったら、私も犯人同様に悪人と見做される。
だけど、本当に悪人なのだろうか?
社会的な規律を維持する上で、殺人を犯したら悪人とされるのであって、深い人間関係や感情の問題を考慮した時、誰が悪人で誰が普通の人なのか、その基準は極めて曖昧だ。

簡単なハッピーエンドにはせず、バッドテイストな形で終わらせたからには、一部の人には共感を得られないかもしれないが、私にとっては大いに気持ちを揺さぶられ、メッセージ性の極めて強い秀逸な映画であった。
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