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悪人 - エウロパさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 悪人
レビュワー エウロパさん
点数 8点
投稿日時 2014-02-23 20:00:55
変更日時 2014-02-23 20:22:23
レビュー内容
この映画と人によって解釈が異なるレビューを見て、本当の意味で人の気持ちや考えを理解するのは不可能だと改めて感じた。
言葉で表現することに無理があるのだと思う。取捨選択の末に口から出た言葉は全然違うものになっていると思う。自分の気持ちや考えをどれだけ把握できているのかもよく分からない。
佳乃の父が「大切な人がいないから自分には失うものがないと思い込んで、それで強くなった気になる」と大学生に関して言っていたが、彼の何を知っている?歪んだ現代の若者というレッテルを貼ることでしか理解できないのだ。山道で蹴り飛ばした行為は最低だ。その点だけを責めれば良かった。仲間内での薄っぺらい会話など彼を理解する材料にはならない。
祐一と光代の関係に関して以前の自分なら、安い関係だ説得力が無い急展開だと切り捨てていたと思う。でも、日々孤独を感じている今なら彼らの気持ちに共感できる。孤独を感じる中で少しでも自分を求めてくれる人がいたら直ぐにでもその人に依存したくなるものだと思う。人を理解するのは難しくよく分からない存在でも孤独には勝てない。
祐一の祖母はずっと一緒に生活していながら祐一の気持ちを理解できていなかった。知人による祐一が可哀想だという言葉にも聞く耳持たず。悪徳業者の仮面も見抜けない。
祐一の母にお金の無心をしていた話もショックを受けた様子だ。本意は罪悪感を和らげるための母への気遣いであり、母も本当はそれに気付いていながら自分の気持ちを誤摩化すため被害者面してるだけだと思う。祐一は本当に不器用で分かりにくい。最後の首を絞める行為の意図も解釈が割れてしまっているのは演出の問題ではなく、人が人を理解できない本質的な問題だと思う。
タクシー運転手が祐一を悪人だと言う。光代は世間的には悪人なんですよねと返す。運転手の言う悪人と光代の言う悪人が同じ意味だとは思えない。運転手(世論)は悪人と言ったが、殺人犯全てが悪の権化であると思っているはずもなく、情状酌量の余地がある犯人もいることを当然彼も知っている。他人事の事件に対して深い考察もなく安易に言葉にしただけだと思う。
一言に悪人と言っても、その言葉に込められた思いや意図はそれぞれ違う。彼は悪人なのか、誰が悪人なのか、その答えは自分の頭の中にしかないと思う。言葉にした時点でその答えを共有するのは不可能なのだから。
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