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幻の女(1944) - ユーカラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 幻の女(1944)
レビュワー ユーカラさん
点数 8点
投稿日時 2011-02-08 22:34:20
変更日時 2011-02-08 22:38:32
レビュー内容
ロバート・シオドマクなら断然『らせん階段』か『殺人者』だが、これも相当いい。
原作は、『裏窓』、『黒衣の花嫁』のコーネル・ウールリッチ。

ボスの無実を晴らすため、彼を慕う秘書(エラ・レインズ)が夜の街を奔走する。
彼女が意を決し、酒場に張り込むあたりからの緊迫感がただならない。
閉店後の店主を尾行するシーンでの、光と影のコントラストは実に見事。
雨上がりで濡れた街路の硬質な艶が映える。
書割りの夜景と駅ホームのセットの絶妙な融合によって、画面には夢幻的なムードも漂う。
その駅ホームには、尾行してきた秘書と店主二人きり。ゆっくりと彼女の背後にまわる店主。
二人の間に流れる静かなサスペンスが素晴らしい。
通過する列車を、二人を照らす光の流れのみで表現する、そのドイツ的明暗法の鮮烈な印象。
裁判シーンもまた、速記録と傍聴席側の人物のリアクションのみを映し出し、証人や弁護士や裁判員の一切を大胆に省略してみせる。

列車が映らなくとも、裁判所セットが無くとも、低予算という消極的イメージをまるで感じさせない。最小限のセットと光と影のみを逆に強みとして豊かなイメージを創出してしまう手際は鮮やかの一語。

スポットライトに浮かび上がる犯人の白い両手の禍々しさ。彼の部屋に置かれた手や顔のオブジェの奇怪さ。登場人物たちの神経症的な様。ジャズ演奏の生々しさと、ノワール的モチーフも豊かだ。

『深夜の告白』とはまた一味違う、ラストのディクタフォン(口述録音機)の活用法も粋でいい。
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