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タイトル名 マイ・バック・ページ
レビュワー ボビーさん
点数 7点
投稿日時 2011-07-09 08:41:06
変更日時 2011-07-11 15:13:49
レビュー内容
赤軍も学生運動も、その出来事を日本の歴史の一部
としか捉えることのできないぼくにとっては、
この時代に何が起き、どうしてそうなったか、
という事実性はもちろんのこと、
それによって翻弄される社会がどういう
状態だったか、というのは
とても新鮮な情報として
ぼくは受け取ることができた。
映画はドキュメント的に、
多くの人に世界情勢や社会問題を
知ってもらうための媒体として
使われることもしばしばあり、
この作品に関して言えば、
学生運動に荒れるこの時代の
人間たちの姿というのは、
知っておく価値は十分にあった。
若松孝二監督の「実録連合赤軍」に
関しても、まずは何が起きていたのか、
という事実を知るにはもってこいの
作品だった。
ただ、事実を知るだけなら教科書で言い訳で、
せっかく映画を観るのなら、そこに映し出される人間たちを
通して、監督が何を描きたかったのかが、
見えてこなければ映画にはならない。
若きジャーナリズムに燃える青年と、
口の達者な運動家の青年を通して、
ぼくが感じたことは、
幼さに尽きる。
両者とも、至る所は後悔の淵で、
つまり後先考えず、衝動と流行りに
身を任せてしまった愚か者なのだと思う。
互いに言いたいこと、やりたいことは
あったにせよ、
しかしながら劇中でも描かれているとおり、
論理が纏まっていないように思えた。
ようするに、流行りに流され、
自分の意思が固まる前に
衝動的に動き出してしまった
あさはかな若者でしかないのだと。
さらには、連載誌も終わるまさに流行りの末期で、
若者の多くが抱える自分も何か時代に名を残したい、
という願望も合間っての愚かさだったに違いない。
そんな二人こそ、その時代の象徴なのだと感じた。
監督の同情ではないにしろ、
その時代を覆う大きな哀しみや痛みに対しての、
その肩にそっと手を添えるような
優しさは見えた気がした。
ただ、山下監督の「天然コケッコー」
以来の新作がこれ、というのは癪然としない。
人間の滑稽で愚かだけど、ユーモアに満ちた姿を
豊かに描ける山下監督が、
なぜこの作品を撮ったのか、
納得のいく回答をこの作品から見出せないのが残念だった。





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