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光のほうへ - 枕流さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 光のほうへ
レビュワー 枕流さん
点数 8点
投稿日時 2011-09-25 18:19:22
変更日時 2011-09-25 18:19:22
レビュー内容
デンマークを舞台に、どん底を生きる兄弟を描く。兄は傷害罪で監獄に入った犯罪者で弟はヤク中。北国の白く乾いた色調を背景に、カメラは生きるため(生きる意味を見つけるため)の彼らの苦闘を見つめる。
昔、彼らには年が離れた弟がいた。アル中の母親に代わり、彼らは彼らなりに一生懸命その弟の世話をした。しかし、その赤ん坊は死んでしまった。彼らはずっとその思い出を胸に生きている。「心の傷」と言い切るには、もっと複雑なしこりのような物が彼らの胸の中には残っている。親子の関係、ひいては弱者と強者の関係がこの映画の底流にある。
兄は恋人にふられ、自暴自棄となって人を殴り、ようやく出所したところだ。その背景には恋人の中絶があった。弟は交通事故で妻を亡くして、息子と二人暮らしなのだが、クスリにおぼれる日々を送っていた。彼らが母親の葬儀で出会い、物語は動き始める。
守るべき者を見つけることで人は強くなる。守るべき者を守れなかったことで人は絶望する。兄弟の生活上のエピソードを通じて、「守る」という意識や行動がその人間のその後に与える影響の大きさが描かれる。後悔や怒りや口惜しさで、彼らの精神は傷つけられ鍛え上げられていく。
主人公の兄弟が私と同性だったこともあるのかもしれないが、とても考えさせられる作品だった。僕は見境無く人を殴りつけたり、クスリをやったりはしない。しかし、僕は彼らに自分自身を投影することができた。彼らの苦しさやつらさに心を抉られた。
終盤まで苦しく切ない物語が続くが、一条の光が射し込むようなラストに救われた。口当たりは辛いが、最後に不思議な酩酊感が残る作品。珍しく邦題が良い。
枕流 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2013-04-18アウトロー(2012)66.20点
人生の特等席56.40点
2013-04-12シュガー・ラッシュ77.50点
2013-03-31ザ・マスター66.42点
2013-03-30ムーンライズ・キングダム65.55点
2013-03-12世界にひとつのプレイブック76.47点
2013-03-03ジャンゴ 繋がれざる者67.21点
2013-02-21ゼロ・ダーク・サーティ86.83点
2013-02-21フロスト×ニクソン66.82点
2013-01-31トゥルー・グリット86.70点
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