みんなのシネマレビュー
一命 - 鉄腕麗人さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 一命
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 9点
投稿日時 2011-10-17 09:09:34
変更日時 2011-11-09 00:46:34
レビュー内容
映画の冒頭、非常にショッキングなシーンがある。映画館の後方で観ていた中年女性は、気分が悪くなったようで、そのシーンを見るや否や呼吸が荒くなり、耐えきれずに席を立ったまま戻ってこなかった。
僕は、オリジナル作品である「切腹(1967年)」を鑑賞していたので、“そのシーン”があるだろうことも心得ていたが、それでも尚、あまりの光景に目を背けそうになってしまった。
ただ、“そのシーン”が、この映画にとって必要不可欠なものであることは間違いない。
そして、大傑作であるオリジナル作品を受け、現代においてそれを真っ正面から描き出すことが出来たのは、やはり三池崇史を置いて他に居なかったろうと思う。

主人公に市川海老蔵を起用した配役はまったく間違ってはいない。
武士の様式美と人間としての本質的な迫力を必要とする役柄に、“歌舞伎界のプリンス”は流石に合致していた。
色々と“お騒がせ”な話題にも事欠かない人なので、どうしても訝しく見てしまう側面もあった。
しかし、単純なことだが、例えば発声の仕方一つとっても、必然的に他の役者とは一線を画すものがあったと思うし、少なくともこの映画のこの主人公に対しては、市川海老蔵以外のキャスティングは想像できないと思わせるものがあった。

ただし、そういうことを踏まえて敢えて言うならば、やはり彼がこの役を演じるにはいささか若過ぎたように思えてならない。市川海老蔵の娘が満島ひかりでその夫が瑛太、瑛太が海老蔵に対して「父上」と呼ぶのにはどうしても違和感を覚えた。
よくよく時代性を考えれば、市川海老蔵の実年齢である三十代半ばで孫を持つということは充分にあり得る事だろうとは思う。
そもそも、「切腹」で同じく主人公を演じた仲代達矢は、公開当時三十歳だったらしいから、単に役者としての力量の差と言ってしまえばそれまでだろうとも思う。

しかし、市川海老蔵が見せたパフォーマンスと潜在能力自体は、確実に素晴らしく思えただけに、彼自身がもう少し一人の人間として様々な経験(「死ぬかと思った」一連の不祥事や実子の誕生も含めて)を経た上でこの役を演じたなら、もっと凄まじい描写が見られたように思う。

あと10年、いやあと5年、市川海老蔵がこの役を演じる時期を待っていてくれたなら、この映画はほぼ完璧な映画になったかもしれない。
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-28劇場版 からかい上手の高木さん55.00点
ドミノ(2023)76.87点
2024-04-14名探偵コナン 紺青の拳34.54点
2024-04-09デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章87.00点
2024-03-31オッペンハイマー96.51点
2024-03-24DUNE デューン/砂の惑星 PART276.81点
2024-03-10アルキメデスの大戦86.60点
2024-03-02アラジン(2019)77.24点
2024-02-24マーベルズ64.87点
2024-02-23別れる決心98.66点
一命のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS