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タイトル名 |
コンテイジョン |
レビュワー |
あにやん🌈さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2011-11-17 20:13:34 |
変更日時 |
2011-11-17 20:13:34 |
レビュー内容 |
まあ、毎度のソダーバーグ。やる気ない、魂込めてないフリして実は価値観をさりげなくもぐいぐいと押し付けてくる、ある意味、悪質なシロモノ。いや、そのドキュメンタリータッチで容易にドラマとして仕立てない、安易な感情移入をさせないって作りもアリだとは思いますし、そこから浮かび上がってくるコミュニケーションに対する懐疑も面白いとは思うんです。接近やスキンシップ、セックスによる感染の恐怖を描き、ネットを介したウソ・デマの感染を描き、しかし一方で盲目的に個人を優先し閉塞的なコミュニケーションによって生じる問題を描き、分断される事で更なる対立を生む事を描き、って。だけど、騒動に乗じて火のないところに無理に煙を立てるジュード・ロウの姿勢、アレは実のところ、この映画の姿勢にそっくりなんじゃないかと。フィクションをドキュメンタリー的に感情移入を排して描く事によってリアリティが生じ、しかしそこに生々しさを持って描かれる組織や国家、そして個人の思考・思想・思惑までもが現実的なモノとして伝わっちゃいないか?と。これって単純にウィルス感染の恐怖を描いたパニック映画、ではないですよね。映画ってのは凶器にもなり得る訳で、そこのところに自覚があるとすればソダーバーグはちとキケンな人間かも。 |
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