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タイトル名 |
モンガに散る |
レビュワー |
TAMAKISTさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2012-02-26 20:01:29 |
変更日時 |
2012-02-27 14:35:06 |
レビュー内容 |
父を知らずに育ったモスキートが、極道仲間の父であるゲタ親分に親しみを感じていく様子が、カラオケのシーンと腿焼き2本で、よく表現されていた。親分の葬式で、とっさの判断で喪主を務め、悲しみの中から強さが生まれてくる。そのこだわりが彼を死なせるが、その変身ぶりは見事だった。 ラストシーンは、是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」を思い出しながら見ていた。モスキートがあの「施設」へ行って選ぶ「一番大切な思い出」は、生まれて初めて友を得て、モンクの手を握って堤防へよじ登った時だろう。青空に吸い込まれていった青春。
しかし、モンクはいつを持って行くだろうか? ドラゴンを抱きながら父を殺したことを思って大泣きした時間は、やっぱ、選べないだろうな。モスキートほどには簡単にいかないところに、モンクの複雑さと苦しさがある。 |
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