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デビル(2010) - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 デビル(2010)
レビュワー S&Sさん
点数 6点
投稿日時 2014-08-26 23:25:51
変更日時 2014-08-26 23:25:51
レビュー内容
この映画は、予備知識がないとシャマラン脚本とは気がつきませんね。刑事が途中でとんでもない勘違い推理を披露するところで思い当りました。これはあくまでわたくしの妄想ですけど、当初のシナリオは「故障したエレベーターの中で起こる連続殺人、乗っていたセレブ女を殺すために夫が仕組んだと思わせておいて、実は悪魔が犯人でしたという大どんでん返しで締める」といういつものシャマラン調だったんじゃないでしょうか。でも今さらこんなシナリオでシャマランに撮らせる映画会社はもうないだろうし、もしそのまま彼が監督して世に出してしまったら、シャマランもハリウッドどころか合衆国から永久追放されるかもしれません(笑)。そこで「このシナリオを活かして他人が監督するならカネを出そう」という妥協が成立したんじゃないでしょうか。なので題名やつかみからして誰が観ても悪魔が犯人という事を明確にして、あとは誰が悪魔なんだというサスペンスとして撮らせたという感じなんでしょうね、たぶん。だって今のシャマランに、若手監督育成に力を貸すなんて余裕はないでしょう。 そういう観点からは、このジョン・エリック・ドゥードルという監督はなかなか良い仕事ぶりだと思います。ちょっと悪魔が土壇場でだらしなくなるところは難点でしたが(まあこの辺りがシャマランらしいところでもありますが)、ホラー・サスペンスとしては水準以上の出来の映画でした。
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