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ポエトリー アグネスの詩 - すぺるまさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ポエトリー アグネスの詩
レビュワー すぺるまさん
点数 9点
投稿日時 2012-10-15 20:07:41
変更日時 2012-10-15 20:07:41
レビュー内容
ミジャが教会からアグネスの写真を奪ってしまうあたりから、
彼女の心は、孫への親心から乖離し始めて、
徐々にアグネスの心情へと同一化されていく。
理科準備室の鍵、会長の部屋へと入るための鍵、
という物質的な重複という描き方。
そういった些細なことすべてを、描く。
そしてバドミントンの羽根だ。
孫とのコミュニケーションの媒体として登場するが、
最後には、羽根が木に引っかかてしまう。
そして俯瞰。取ろうとするミジャ。そして落下する羽根。
明らかに杏の実の件をなぞっているだろう。
木から落ちて踏みつけられる杏の実は、木になっているときより甘く美味い、
それは新たな生命に生まれ変わるために準備をしているから。
これはアグネスのことであり、ミジャのことであり、そして孫のことでもある。
さて、ラストショットがファーストショットの反復になっていること、
これは言うまでもないのだが、そのことから遡る冒頭の事実には身震いする。
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2015-01-07脱出(1944)107.60点
2014-07-18忘れじの面影(1948)86.37点
2014-05-04とらわれて夏97.13点
2014-01-04襤褸と宝石88.00点
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