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トータル・リコール(2012) - 目隠シストさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 トータル・リコール(2012)
レビュワー 目隠シストさん
点数 6点
投稿日時 2013-10-18 18:25:56
変更日時 2013-10-18 18:25:56
レビュー内容
欧州と豪州。地球の裏側同士に当たる二つの大陸間を、地核を貫いて直接繋ぐ“フォール”と呼ばれる移動装置。このアイデアは秀逸でした。建造に費やされたであろう金銭・資材・時間・労働力・技術力を想像すると気が遠くなります。地核突入時の重力反転ギミックも申し分なく、SF的スケールは“火星のコロニー”を凌ぐと考えます。空間を立体的に活用することを意識したスピード感溢れるアクションは見応え十分。掌モバイルや、拘束光線銃といった未来テクノロジーも楽しめました。設定・脚本共に大きな欠点は見当たりません。しかし本作のレビューに並ぶのは「薄味」「地味」といった平坦な言葉たち。残念ながら私も同じ印象でした。結局は比較の問題なのだと思います。オリジナルが示した強烈な個性の前では、常識的なセンスでは霞んでしまうということ。比較されるのはリメイクの宿命ですし、上品より下品な方が、繊細より大雑把な方が、インパクトがあるのは仕方のない話。そんな歩の悪いリメイクで、オリジナルへのオマージュを織り交ぜつつ、正々堂々と元祖に勝負した本作の製作姿勢は称賛したいと思います。でも、やっぱり面白いのはシュワちゃん版なんですよね。
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