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タイトル名 |
ふがいない僕は空を見た |
レビュワー |
たくみさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2013-09-01 21:27:05 |
変更日時 |
2013-09-01 21:27:05 |
レビュー内容 |
どんなに惨めで辛くても生きている意味はある。自分の生き様や存在意義に自信が持てなくなった時,孤立無援な時、そんな時は空を眺めれば「生きることには意味があるのだよ」と問いかけてくれる。そんなことをこの映画は教えてくれるし、そこにこの映画を作った監督の温かい人柄を感じることができる。義母からのプレッシャーを一身に受けつつコスプレに走る女性も、その女性とセックスしているところをビデオ動画で撮影されネット配信された高校生も、母から痴呆症の祖母を押つけられて極貧の中で暮らす高校生も、まだまだいろいろな事情を背負った人物が登場するけれど、みんな憤りながら生きることに執着して、だからこそ現状と変わらない自分に悶々としている。そして、何かのきっかけで吹っ切れた時、登場人物の表情には、冬も近くなった秋晴れの空のように,身が引き締まるような爽やかさがある。最後のシーンで、おそらく一人で生きていくこととなっただろう田畑智子がプラットホームで電車に乗り込むときの表情に、非常にひきつけられましたし、ほっとしました。 |
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