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タイトル名 |
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 |
レビュワー |
Cinecdockeさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2018-04-23 19:20:20 |
変更日時 |
2018-04-23 19:20:20 |
レビュー内容 |
"リチャード・パーカー"という海難中の飢えで喰われた乗組員の名前をトラに与えることで、最後にトラが主人公に喰われるのかと思いこませて、実はおぞましき人肉食(=現実)をカモフラージュするためのミスリードだった。ベジタリアンの主人公が極限状態ゆえに寓話として捏造しなければ、その事実に心が壊れてしまうのだろう。そう思うとトラが全編フルCGで作られた意味が強調されたといえる。トラに具現化した己との闘いだった。とは言え、バナナが海中でも浮くことが現実でも証明されているので、どこまで事実か不明瞭なところに救われる。己の中の獣性がどこで目覚めるか分からない。ヒトがヒトで居続けるための信仰が無力だとしても、その均衡によって生き残れたのかもしれない奇跡がきっと存在する。 |
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