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ビフォア・ミッドナイト - すかあふえいすさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ビフォア・ミッドナイト
レビュワー すかあふえいすさん
点数 9点
投稿日時 2016-08-26 07:22:36
変更日時 2016-08-26 07:28:30
レビュー内容
大人から親へ。

「サンセット」の続編だが前二作とはかなり違う部分が多い。海に出るように開放的だ。

前は街に既にいた、今度は旅の始まりからすべてが始まる。
歩く二人、前作と違って今度はちゃんと出て映されるものと映されないもの、、やはり喋って喋って喋りまくり、空港、抱擁、彼女に語ったことが大体合ってたことが解る。

別れ、車で待つもの、海沿いの道、後ろに乗るものが誰なのか、彼女と彼の関係はどうなったのか気になる。
動き続ける車で回り続ける舌、娘、車内でじゃれ合う、写真、食う、盗品を渡した上に黙認、やはり会話だけで過去が語られる。

くっちゃべる二人の挙動を楽しむ姿勢は貫かれる、そこに車に揺られるものの挙動が背景として加わる、喋り方の真似、やつれた男と少しふっくらした気がする女、久々に二人に話しかける存在、尻にタッチするのは将軍に「了解」の合図、店、子供たちとサッカー、海辺。

二人は別れて様々な人々とも語り合う。会話が途切れるシーンも多い。
腰かけて動きが少ないはずなのにキャメラは動きまわり、会話に参加する人も増える、水着、「波止場」の話は面白かった、時間、かじられるリンゴ、家族どうしのしゃべくり、男が食事中に下品な話をするのは若い二人を刺激するため、、悪態や三文芝居をするのも親しさから。

本作の性に対する踏み込み振りときたらどうだ。さり気なく腰に手をやり胸を揉みしだく。全二作ですら自分の脚にのっけたりくらいだったのに。
それをやっても許される仲ということか。スカート姿や胸が強調されるの母親ではなく異性としてか。

本当にヤギも登場、食卓を去った後は前作を思い出すようにまた二人だけでしゃべり続けながら歩き続ける、映画、ポンペイ、遺体、白黒、50年代、遺跡、蝋燭。
聖人一同「十字斬ったぐらいで許されると思うなよ」

指を舐める、海辺の椅子、沈む夕日は会話と運動を止める、秘密はまだ共有する仲、作家として本にサイン、宿。

前二作でけして映されることのなかった情事が映される。
意外と胸があったのか(ry
どんどんとんでもないことを言い始める二人、拒んだら求め、下着、求めたら拒んだり、ズボン、それが思わぬ口喧嘩にまで発展してしまう。
“弦”、どんどん現実的に生々しく、それとも今までが御伽噺のように綺麗すぎたのか。あんなに離れたがらなかった二人が…。

ドアは終わりを告げるのではなく、休ませずに延長戦をさせるため。
それでもあの場所で待ち続け、あの場所へ行く。向かい合わせが不意に距離を詰め、言葉が途絶えた瞬間、キャメラは静かに去っていく…。
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