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アメリカン・ハッスル - ザ・チャンバラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 アメリカン・ハッスル
レビュワー ザ・チャンバラさん
点数 7点
投稿日時 2014-08-06 19:56:53
変更日時 2014-08-06 19:56:53
レビュー内容
俳優達にオスカーを獲らせまくってるデヴィッド・O・ラッセル、本作でも俳優をうまく使いこなしています。精悍なイメージの強いクリスチャン・ベールをぶくぶくに太らせ、おまけにハゲ頭全開という衝撃的な冒頭で一気に観客の心を掴み、その後は華も実力もある俳優達を続々と登場させて、まったく目を飽きさせません。普通に考えれば、市長役はクリスチャン・ベール、詐欺師役はブラッドリー・クーパー、FBI捜査官はジェレミー・レナーだろと思うところですが、各俳優の得意とする役どころを微妙に外してきているのが本作のミソ。汚職政治家が人間的には物凄く良い奴だったり、詐欺師が良心の呵責に苦しんだり、ハミだし刑事を気取るFBI捜査官がお母さんと同居中だったりと、単純な善悪に縛られない人間の二面性が本作の大きな構成要素となっているため、各俳優のパブリックイメージを裏切ったキャスティングが見事に功を奏しているのです。この辺りのレイアウトのうまさには驚かされました。特にクリスチャン・ベールはハマり役。登場時には「なんだ、この汚いオヤジは」と思ったものの、2時間眺めているうちに、女性にモテて当然の良い男に見えてきてしまうのです。本来は二枚目というベールの個性が、抜群のサジ加減でキャラクターに反映されています。。。
また、突然のデ・ニーロ投入によって映画の空気をガラっと変えるという演出も素晴らしいと感じました。前半部分はややコミカルだったものの、デ・ニーロ演じるマフィアのボスの登場により、少しでも判断を誤れば殺されるという緊迫感あるサスペンスへと豹変するのです。ここ10年ほどは仕事を選ばなくなり、その存在にもはや何の有り難みも感じなくなっていた御大ですが、本作のように効果的な使い方をすれば、まだまだ光るものはあるようです。
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投稿日付邦題コメント平均点
2018-07-30IT イット “それ”が見えたら、終わり。55.60点
2018-07-17オールウェイズ46.46点
2018-07-09黒い家(1999)74.31点
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2018-07-04復讐するは我にあり76.67点
2018-06-26愛と死の間で34.85点
2018-06-26スイッチバック46.00点
2018-06-22ゴースト/ニューヨークの幻87.02点
2018-06-22ビバリーヒルズ・コップ266.23点
2018-06-18危険な情事76.47点
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