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オール・イズ・ロスト 最後の手紙 - あろえりーなさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 オール・イズ・ロスト 最後の手紙
レビュワー あろえりーなさん
点数 8点
投稿日時 2015-02-03 20:08:24
変更日時 2015-02-03 20:08:24
レビュー内容
いいですね。こういう遭難系の映画は好きなんですよ。本作は、登場人物がレッドフォードだけという、しかもセリフもほとんどないっていう、究極的に孤独な内容。でも中だるみなどせず、最初から最後まで目が離せない。もうね、一難去ってまた一難、この世に救いはないんですかって言いたくなるような、不幸の連続なわけです。それでも、文句ひとつ言わず黙々とやるべき対策をやっていた主人公。でもさすがにプッツンしちゃったんでしょうね。ふ、ふぁ、、ファーーーーク!と力なく叫んだ時は私も胸が締め付けられる思いでした。これを見てると感じるのは、大海原を一人で航海する身にとって、船というのは自分の身体そのものなんだなと。船に穴が開いて、マストが折れて、救命ボートに乗り換えてというふうになるのは、自分の身体が少しずつ死んでいくようなもんだな、つまり死が手招きしながら少しずつ近づいてきてるんだなと。そして死が近づいてくればくるほど、「生」というものがより意識されてくる。生きたい、という思いが、より輝いてくる。普段、現代社会の中でのほほんと生きてる自分にとっては、あまり生を意識してなかったな、生き物の本来の目的というか姿を再認識したような気持ちです。
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