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すべては君に逢えたから - イニシャルKさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 すべては君に逢えたから
レビュワー イニシャルKさん
点数 5点
投稿日時 2014-11-20 10:52:41
変更日時 2014-11-20 22:19:45
レビュー内容
クリスマスの東京駅を舞台にしたラブストーリーで、同時に6つのエピソードが進行する群像劇。ハリウッドのラブロマンス映画のような作品を日本でも作ろうという意気込みは悪くない(少なくともハリウッドもどきのパニック邦画よりは好感が持てる。)し、それなりに雰囲気も出ているのだが、群像劇としてはなにか物足りなさを感じるし、ラストももう少しうまく出来なかったものかと思えて、これだったら群像劇ではなくオムニバスにしてしまったほうが良かったかもしれない。一応、各エピソードにタイトルがつけられていて最初は群像劇ではなくオムニバスにするつもりだったのかなとつい憶測してしまった。(もし最初から群像劇のつもりでこういう風にしたのならセンスを少し疑う。)各エピソードもなにか組み立てが下手くそに感じるのだが、それでも、時任三郎の主演パートは恋愛ではなく家族愛を描いていて、このエピソードにはさすがにくるものがあり良かった。倍賞千恵子の過去の大失恋エピソードも素敵な結末で良かったと思う。でも、このふたつはもっと長くしてちゃんとした一本の長編として見たかった気もする。とくに倍賞千恵子のエピソードはいかにも一本の長編映画として成り立つような設定だっただけに惜しい気がする。それに過去の大失恋がセリフで語られるのみなのも物足りなかった。それと最後にもう一言、ラスト付近で玉木宏と高梨臨が初デートで見る映画がリバイバルの「カサブランカ」というのはちょっと違和感がありすぎる。
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