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フォックスキャッチャー - サムサッカー・サムさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 フォックスキャッチャー
レビュワー サムサッカー・サムさん
点数 8点
投稿日時 2015-02-25 13:47:26
変更日時 2015-02-25 13:47:26
レビュー内容
コメディ俳優のスティーブ・カレルがアカデミー賞にノミネートされたことが話題となっている本作。実在の事件を描いた陰鬱な雰囲気と、ひりつくような演技合戦が不気味に調和した1本になっている。

監督のベネット・ミラーの過去作品をみてみると、今は亡きP・S・ホフマンにアカデミー賞をもたらした「カポーティ」、そしてブラピ主演の野球ドラマ「マネー・ボール」がある。どちらも実在の人物にフォーカスした作品であり、もちろん本作でもその手腕を発揮している。

なぜ大企業の御曹司が、五輪のチャンピオンを殺したのか。結局その謎は明確には明らかにならない。しかし凶行に至ったデュポンの心境を、観客も一緒に推測できるような作りになっている点が面白い。

ドラマチックな脚色を排し、役者の演技でストーリーを引っ張っているのが素晴らしいところだ。
その空気感たるや、まるでサイコな恐ろしさを感じさせる出来であり、終始緊張を強いられる。

デュポンという男は、普通の人には理解できないほどの闇を心に秘めていたのだろう。欲しいものは何でも手に入るが、実は真の友達すらいないという特異な状況。母を愛する思いと、また認められたい(認めさせたい)という葛藤。

しかしながら何一つうまくはいかなかった。愛国心を共有する友人と、レスリングで結果を残したにも関わらず、結局母には永遠に認められなかったこと。その友人さえも、金で繋ぎ留めなければ側にはいてくれないこと。頂点に立つ男が、底辺の人々が持つような家庭を持っていなかったこと。
直接的なエピソードこそないが、デュポンの心が擦り切れ、ついには一線を越えてしまうまでが丁寧に描写されている。

また、天と地ほどの差がある人間が愛国心というキーワードで繋がるのも興味深い。彼らにとっての愛国心とは何か。
その名の通り国を思う気持ちには思えない。もしかしたら社会に適合できなかった彼らが、現実から逃れるために見つけた逃げ道だったのかもしれない。
デュポンと決別したシュルツ弟は、彼らの聖域であったレスリングを離れ、それでもなおUSAの声援を背に浴びる。焦燥や自己弁護、(彼らにとって)の愛国心を感じさせるラストまでも恐ろしく、最後まで気を抜くことができない。
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2019-12-19スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け96.76点
2019-12-02ゾンビランド:ダブルタップ76.70点
2019-11-21ドクター・スリープ86.18点
2019-11-13エンド・オブ・ステイツ55.84点
2019-11-09ターミネーター:ニュー・フェイト86.01点
2019-10-23クロール -凶暴領域-66.52点
2019-10-09IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。86.00点
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