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校歌の卒業式 - かっぱ堰さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 校歌の卒業式
レビュワー かっぱ堰さん
点数 6点
投稿日時 2016-01-13 23:39:13
変更日時 2016-01-13 23:39:13
レビュー内容
三重県志摩市大王町船越という場所にあった志摩市立船越中学校が2013年3月をもって閉校することとなった際に、「船越中学校閉校記念事業推進会議」の委員だった地元の人物が、同校出身の映画プロデューサーである山際新平氏に相談したことがきっかけで製作されたとのことである。その経緯からしても学校統廃合の方針自体に異を唱えるものではなく、世の趨勢はそれなりに受け止めた上で、人々の思いをどのようにすくい取るかを主題にしたものらしい。
脚本・監督はアニメ中心に活動してきた宇井孝司氏が担当しているが、出演者に関して本物の役者は中学生の「喜田明日香」役1人だけである。ほか役者のように見えなくもない音楽教員役は映画音楽を担当する音楽家(佐田詠夢)、また飛入りのバイオリニスト役も本職のバイオリニスト(佐田大陸、佐田詠夢の実兄)の飛入り出演とのことである。有名人はここまでで、その他はどうやら地元のまるきり素人らしい。中学生は当時の在校生で、役のある人は一応のオーディションを経てそれなりに選抜したようだが、主人公役については全く別の観点から選出したらしく、この人物の素人感が突出していたのが微笑ましい。ほか「ガールズトーク隊」の4人組などは結構こなれた感じで、やはりこういう場面では女子の方が器用に立ち回るもののようである。

本筋としては題名通りの「校歌の卒業式」になっているが、劇中ではこれと並行して中学生の素朴な青春ラブストーリーが進行する。シナリオ自体が笑えるように書かれているわけだが、これに主人公役の朴訥な演技が輪をかけて大爆笑させられる場面が多く、そういうところがこの映画の自然体でほのぼのとした印象づくりにも役立っている。ラストもあまり作為的でない自然な終わり方になっており、具体的成果というより思いをあとにつなぐ形になっていたのが印象深かった。
劇中に出ていたように、歌は単なる音響芸術というだけでなく人の思いを担う存在でもある。特に校歌は全ての在校生が間違いなく習う歌であり、人口移動のあまり激しくない場所では、世代にかかわらず地域住民が一緒に歌えるという意義を持つことにこの映画で気づかされた。この映画も、映像と音楽と人々の思いを全部まとめて後世に残すことにつながれば部外者としても幸いに思う。
なおついでに、今年の伊勢志摩サミットが平穏裡に開催されることを願っている。
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