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欲望という名の電車(1951) - クロエさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 欲望という名の電車(1951)
レビュワー クロエさん
点数 8点
投稿日時 2021-03-18 17:08:38
変更日時 2021-03-18 17:10:38
レビュー内容
この作品はまず原作を読んでから映画とセットでご覧になられたほうがわかりやすいです。

原作は戯曲で210ページほどなので簡単に読めます。

映画は原作では描かれていないシーンがあります。

当時はヘイズコードという表現の規制がありました。

原作では、ブランチが10代の頃に結婚していた亭主(青年)がホモだったという告白が、映画では曖昧な表現でミッチに告白しているので、その後、ブランチが精神不安定に陥る理由に説得力がありません。

それから原作では、ラスト、スタンリーに向かって、割れたビール瓶で抵抗するブランチが、力尽くでベッドへ連れて行かれるという描写が、映画では、鏡に映るブランチとスタンリーのシーンでストップモーションがかかり次のシーンへ行くので、映画だけ見た方にとっては、ブランチがレイプされたという意味が伝わらないかもしれません。

ラストが原作と映画では全く違います。
原作では、ステラは「もしブランチの言うことが正しければ、私はスタンリーとは一緒にいられない」と言っていますが、映画の字幕スーパーでは、「もしそれが本当なら」という簡潔な表現のため、読み飛ばしてしまうかもしれません。

ブランチが精神病院から医者と看護婦に連れて行かれた後、原作では、それを見守るステラにスタンリーは膝まづくところで終わりますが、原作では、ステラは、スタンリーの呼び声に「もうスタンリーのところへ戻らないわ」と言い、2階へ駆け込むところで終わります。

私は今回、ディレクターズカットと呼ばれる、公開時にカットされていたシーンを追加したオリジナルバージョンのDVDを観ました。

それに付属されたプロダクションノートを読むと、公開時、レイプシーン(実際には暗喩)のカットと、レイプしたスタンリーに何のお咎めもないラストの描写を変更しろという、上からの命令があったそうで、監督は相当苦労されたそうです。
実際、映画でステラがスタンリーのところに戻らない決心をするのは、そういった意図があったからだと想像できます。
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