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太陽(2015) - ちゃじじさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 太陽(2015)
レビュワー ちゃじじさん
点数 7点
投稿日時 2017-02-11 11:19:09
変更日時 2017-02-11 15:37:16
レビュー内容
目では見えているが、当事者の精神的断絶が視覚的空間の断絶に伝播する=生田宅での襖は開いているが、観客からはレイプの全貌が見えないシーン。
フェンスを隔てたキュリオの世界とノクスの世界の境界線。お互いが見えてはいるが、服装や所作、思考、価値観移動手段など全てが異質の物(父娘の別れのシーンに代表される)である事が分かる。
そして目では見えないが、当事者の精神的継続が視覚的空間の継続に伝播する=車のボンネットを隔てた鉄彦と富士太の関係性。
そういった相反するものの境界の曖昧性と価値の逆転を描いている。それは可視と不可視、光と闇、ノクスとキュリオ、自由と不自由であったり。
目を引くシーンも多い。冒頭の低い位置から捉えた駐在員殺害。視覚を制限し影をうまく使ったレイプ。対比として繰り返される生田母娘と鉄彦、富士太の構図。
そして終盤、奥寺姉弟が死亡するシーン。
長回しにより持続する時間の中で、近景(鉄彦と富士太)中景(生田親子)遠景(村人と克哉)による三つのドラマが同時に進行する。
画面的な多層性も去ることながら、キュリオとノクスの融解、ノクス同士の和解、ノクス同士の対立というように関係性もグラデーションになっていて意味の多層性も秘めている。
そしてその果てに起こる二つの肉体的な死、一つの父娘という関係の死。一つの友情の生。
争いと離散の果てに生まれた友情はどこへ向かうのだろうか。
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