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オリエント急行殺人事件(2017) - 鱗歌さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 オリエント急行殺人事件(2017)
レビュワー 鱗歌さん
点数 6点
投稿日時 2020-11-23 07:03:24
変更日時 2020-11-23 07:03:24
レビュー内容
「アクロイド」にしろ「オリエント急行」にしろ、フーダニットとして「のみ」みたら、そこまでして読者をダマしたいかよ、と言われかねないところですが、にも拘らず意外に読後感が悪くないのは、やはり、「ミステリとしてしっかり書き込まれているから」でしょう。一発ネタのみに終わらせないだけの、凝った構成(「アクロイド」はさすがにヒント出し過ぎ、勇み足の部分もあったけどね)。
だもんで、例えばこの「オリエント急行」など、読む分にはいいとしても、映画にするとなると、いささか内容がゴチャゴチャしかねないと思うのですが、それでも劇場映画化としては、(知られている範囲では)2回目。豪華列車に乗り合わせた12人の乗客が容疑者、ってな設定は確かに、いかにもオールスター映画向け、ですもんねえ。あとは映画としてどう料理するか。本作でも、あまりムキになってトリック解明に走らず(⇔市川崑映画で金田一が終盤にまくし立てる「真相」には、基本的についていけない)、雪崩のスペクタクルとか、追跡劇風のアクションとかを織り交ぜて映画を盛り上げます。
ただ、本作、あまりにも書き割り感溢れるCGが乱発される点については、かなり、ガッカリなんですけどね。いや、別に書き割りが悪だと言うワケではないんですけど、でも、過去の色んな映画において、「駅」という場所はとても魅力的に描かれてきた、ってのがあって。だからせめて、冒頭のイスタンブールを出発する場面の「駅」の描写だけは、もう少し雰囲気を出して欲しかった。このシーンがどうもガッカリで、それ以外の部分でも、残念ながら異国情緒のイの字も感じられない。
だから、ま、基本的にはコレ、「列車内」の映画、ですね。豪華列車の中に、多少クセのある俳優たちを閉じ込めて、彼らの姿をじっくり、しっかりと描いています。いわば、豪華列車に守られた犯人の姿、それがトンネル内へと舞台を移すことで、虚飾が剥がされる。トンネルから、光に向かって歩き出すのか、それとも闇にとどまるのか。
実際、どっちなんでしょうね(笑)?
いずれにせよ、映画から異国情緒が感じられず、「こんな列車いつか乗ってみたいなあ」ともあまり感じられなかったのが、いかにも残念な作品、ではありました。
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