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タイトル名 |
祈りの幕が下りる時 |
レビュワー |
Dream kerokeroさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2018-08-23 21:23:03 |
変更日時 |
2018-08-28 06:35:54 |
レビュー内容 |
非常に丁寧に作られた作品。その丁寧さのせいか、登場人物のほとんどが、決められた道筋を黙々と進む駒のように見える。ゆえに感情移入がしづらい。東野圭吾は方程式で喜怒哀楽を表現しようとするが、松本清張は本質で表現してくる。だから決して「砂の器」にはなれない。ただし、本作品には本作品の魅力があり、それは東野圭吾だからこその面白さ、驚き、感動がある。阿部ちゃんが事件の関係者の中に自分を組み込んで思考してみるあの展開。あの展開、あの発想こそが、ザ・東野圭吾ワールドですね。
ただどうしても気になったのは、先生といつどのタイミングで恋仲になったのか。そこが気になりました。
あとは首を絞めるとこ。首絞めて殺すって、そうとう握力ないとできないと思うし、相手に対してちょっとでも気の緩みがあったら力入らないんじゃないかな。いくら死にたがってる父のためとはいえ、ためらいが全くないって考えられないし、父親も娘を犯罪者にしていいのかよ!
なんか「新参者」というパズルの、空白だった部分を埋めるためにピッタリハマるピースを見せられた。そんな気もします。
大変丁寧に作られた映画。それ以上でも以下でもない。はい。 |
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