みんなのシネマレビュー
バック・トゥ・ザ・フューチャー - 黒猫クックさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 バック・トゥ・ザ・フューチャー
レビュワー 黒猫クックさん
点数 8点
投稿日時 2008-08-23 14:25:21
変更日時 2013-11-15 17:25:20
レビュー内容
 これ以降、より良い映画は無数にあるが、この時代の娯楽映画は人を昔に閉じこめてしまう。あの頃はよかったと。願望だけを満たしてくれるようなその世界から出たくなくなるのだろう。作り込まれていない世界観や意匠は明らかに異質なのだが、精神的な異質であるのかというとそうでは無く、むしろその親和性は現代の映画よりも高い。
 人間の弱さや、望みとそれの土台にある理想郷のようなものへのあこがれや実態は非常にリアルに描かれている。リアルという言葉の定義が曖昧だが、より願望に忠実という意味で、より一面ではあるが精神的な写実主義というような成り立ちだろうか。

 暗い部分が無いので、生活を忘れられるからだろうか。この時代の映画は、人生を忘れる2時間を活力にする物が多く、今の娯楽映画は人生の暗い部分を受け入れてそれを教訓にする物が多くそれが痛い。今の映画と決定的に違うのはその部分ではないだろうか。
 当時その意図は無かったのかもしれない。楽しいこと、受け手が感じる楽しさや力を最大限に絞り出した努力は間違いなく八十年代には注ぎ込まれていた。

 しかし、楽しい記憶に迷い込んで出られなくなるようなそんなちょっとした怖さがあったりする。本当の楽しさはここにあるのか、本当の世界につながる物語はどんなことが起こるのか。考えがそこに至らないほどに、八十年代の映画は享楽に満ちている。
 そして、バック・トゥ・ザ・フューチャーはまさにその作品群の頂点の一つにある映画で、これを見ている時間、私はこの世界にいなくなってしまう程に耽溺を楽しむのだが、それが恐ろしい。

 完全に形をなしてしまったストーリーは、未だ現代作品への昇華も、それに対して止揚も果たしていない。
私は「これで良いのか?」と思いながら、
 今日もまた二時間過去に没入する。
黒猫クック さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2016-01-10スター・ウォーズ/フォースの覚醒86.85点
2015-12-26ロボコップ(2014)95.66点
2015-09-20007/慰めの報酬76.16点
2015-06-14映画 鈴木先生86.24点
2015-06-08バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)96.37点
2015-04-13機動戦士ガンダムUC/episode 5 黒いユニコーン55.33点
2015-04-12007/消されたライセンス66.65点
2015-03-29アメリカン・スナイパー96.94点
2015-03-23遊星からの物体X87.70点
2015-03-21007/カジノ・ロワイヤル(2006)87.14点
バック・トゥ・ザ・フューチャーのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS