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イエスタデイ(2019) - 田吾作さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 イエスタデイ(2019)
レビュワー 田吾作さん
点数 7点
投稿日時 2020-05-04 14:20:21
変更日時 2020-05-04 14:51:37
レビュー内容
ある日この世界が「ビートルズが存在しない世界」になっていたら…
大のビートルズファンで、ギター片手に少しくらいの曲なら弾き語りもできる自分としては、この上なく興味深い妄想だ。

それが実際に映画になるんだから、やっぱりビートルズってすごい存在なんだよね。

作品としては、イギリス風のコミカルなタッチで、主人公ジャックの挫折と成長、そしてエリーとの恋を描く王道ラブストーリー。
欲深な人はいるものの、いわゆる悪人は登場しないハートフルな物語である。
たびたび出てくる「ネット検索」シーンが現代風なポイントとしても効果的に使われている。

でも冷静に考えたら、ビートルズの楽曲がいかに素晴らしくても、ジャックが真似たくらいでここまでの大騒ぎになるかな…とも思ってしまう。
「あの時代」に「彼ら」が歌ったから、その後もずっと残る価値をもっているわけで…
最後に登場するあの方も「声」が全然違うので、少し拍子抜け。

とはいえ、そうした冷静な評価は抜きに、純粋にビートルズの名曲とそれに(いい意味で)振り回される人間模様を、主人公と一緒に経験するのが本作の楽しみ方なのだろう。

後半に登場する二人のビートルズファンが「彼らの名曲をこの世界に残してくれてありがとう」というセリフ、この言葉を入れたいがために作ったのではないかと思えるほど、ビートルズの素晴らしさを再確認できる作品。
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