みんなのシネマレビュー
ブラック・ムーン - にじばぶさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ブラック・ムーン
レビュワー にじばぶさん
点数 7点
投稿日時 2010-11-18 23:54:18
変更日時 2010-11-19 00:05:50
レビュー内容
今まで観てきたルイ・マル作品のイメージとは毛色の異なる作品で、ファンタジー色が全開。
そこにチラリズム的エロスが散りばめられていて、大人のいたずら心が感じられる内容。

胸の開いた白いシャツに淡いピンク色のカーディガン。
そして赤いスカートを身に纏った“少女っぽい”大人の女性が主人公で、すごく美人というわけではないのに、妙にそそられる不思議な魅力を感じた。
26歳とは思えない雰囲気だが、よ~く見るとやっぱりそれなりの年齢も感じたりで、作品の内容と同様、幻惑させられた。

暖炉の前の椅子に寝そべり、スカートから脚が伸びている。
そこに男が近寄り、脚をなでまわす。
このシーンはこれ以上なくエロく、その後に出てくるパイオツ丸出しのシーンなんかより、ずっと興奮した。
それを見て怒り出す醜い老婆がまた余計で、とてもウザく、美と醜の対比を感じさせる。

舞台になっている世界全体が不条理な空気で包まれており、次に何が起こるか分からない面白さもありながら、一方で、ああだこうだ言いながら、そこに居続ける少女にイライラしたりもする。
あんな屋敷なんか抜け出せばいいのにとか、老婆の居る部屋に自ら何度も入るのがおかしいとか、その設定そのものが不条理だったりする。

結局、少女はその不条理で狭い世界にはまり込んでしまうわけだが、夢オチの方が良かったのではないかとも思う。
いや、むしろ夢オチにしてほしかった。
夢オチを嫌いな私が、初めて夢オチにしてもらいたいと思った、貴重な作品。

美しい世界でありながら、同時に不愉快な世界でもあり、何度も観たくなる不思議な魅力に満ち溢れた作品である。

(P.S.)
むむ、そういえば肝心なことを書き忘れていた!
前半に登場した、巨大な節足動物。
ムカデのハサミがないヤツというか、なんというか。
あんな虫が本当に存在している(撮影したわけだから)こと自体が、マジでおぞましい。
あのムカデもどきはマジで怖い。
おそろしい。
ヘビなんかよりずっとキモい。
他にもキモい小動物が盛りだくさん。
これこそが、本作の隠れた見所!!
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-11ゆけゆけ二度目の処女56.00点
今晩は愛して頂戴ナ46.00点
2024-05-08Please Please Me66.00点
2024-05-07掠奪された七人の花嫁36.46点
2024-05-06回復タイム66.00点
2024-05-06ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争55.00点
2024-05-06台北暮色88.00点
2024-05-02今夜新宿で、彼女は、66.00点
2024-05-01新東京行進曲44.00点
2024-04-29素晴らしき戦争25.60点
ブラック・ムーンのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS