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柔らかな泥 [ヤワラカナドロ.] - かっぱ堰さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 柔らかな泥 [ヤワラカナドロ.]
レビュワー かっぱ堰さん
点数 7点
投稿日時 2020-08-08 08:57:24
変更日時 2020-08-08 08:57:24
レビュー内容
ラトビア製の生真面目な人間ドラマである。娯楽性はない。
撮影場所は主に東部のラトガレ地方で、主人公の住所地はカウナタ(Kaunata)という村の付近ということになっている。また英語大会に出かけた先は近くの都市レーゼクネ(Rēzekne、人口約3万)で、会場施設の隣にある古城址も映っていた。
英題と邦題に「泥」が出ているが、前記の村がどうかは別として、少なくともラトガレ地方の北部は低地で湖が多いとのことで、映像的にも低湿地を思わせるジメジメ感を出している。これが主人公の現状を暗示していたようで、特に若い教師と這い登った柔らかい土の山が視覚的イメージの提示だったかも知れない。

物語としては、家族の崩壊に直面した17歳の主人公が、何とか現状打破して這い上がろうとする話らしい。しかし行動力があって賢いようでも視野が狭く感情的で無分別で、終盤の冒険も結局その程度のことだったのかと落胆させられる。
個別の要素としては「万引き家族」(2018)かと思うところがあり、また意外にクライム・サスペンスのように見えたりする。まさか邪魔な弟まで死なせるのではと心配になったが、さすがにそういうことにはならなかった。弟に靴を買ってやる場面が2回あるのは意味不明だったが、例えば泥で靴がすぐ汚れてしまう土地柄で、弟を思う気持ちがこういう形で表現されたと思うべきか、あるいは2回目に関しては、泥まみれでも負けないように歩いてもらいたいということか。
ラストがどうなったのかもわからなかったが、原題のEs esmu šeitは「私はここにいる」(逐語訳そのままでI am here)という意味であり、別に存在感を声高にアピールしたいのではないだろうから、自分の居場所を自分で確認した、と取るべきかも知れない。周囲の人々も別に悪人ではなかったようで(警察も甘い)、頼れる人はちゃんと頼りながら、ぬかるみに足を取られずしっかり歩いていこう、ということだと思っておく。よくわからないが奨学金で進学というのはまだ間に合うのかどうか。
なおラトビアでは18歳が成人年齢のようなので、未成年から成年への境界を越える青春物語になっていたようである。

ほか人物に関して、主演のエリーナ・ヴァスカElīna Vaska(b.1994.6.13)という人は、知っている者にとっては有名なラトビアの作曲家ペーテリス・ヴァスクスの孫だそうである。なかなか感じのいい若手女優だった。
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