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穴(1960) - にじばぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 穴(1960)
レビュワー にじばぶさん
点数 9点
投稿日時 2007-09-02 22:48:12
変更日時 2021-06-03 21:38:13
レビュー内容
ひたすら“掘る!掘る!掘る!”の土木作業の連続。
こう書くと何だか単調な映画の様に感じてしまうかもしれないが、そういうわけではない。
無骨な“ガチン!ガチン!”という音に釘付けになってしまう緊迫感があるのだ。
特に凄いのが、最初に穴を開けるシーン。
牢屋の地面に穴を掘っていくシーンが何とノーカットで描かれる。
これが異常なくらいに興奮する。
刑務所内に響き渡る音。
観ているこっちが「聞こえるんじゃないか?」と真剣にヒヤヒヤしてしまうくらいの、これ以上ない迫力ある音。
まずこのシーンからして傑作だ。
何とか穴を地下通路まで掘り下げる。
そして地下に男たちは降りる。
しかし看守達の見回りに遭遇してしまう。
しかしそこは密室。
どうやって看守達をやり過ごすのか?
「うわ・・・・」
見事、やり過ごしました。
“小技”が冴えまくりである。
本作全般に言えることだが、ロベール・ブレッソンの『スリ』並に“小技”を披露してくれる。
この看守をやり過ごすシーンといい、合鍵を瞬時に作ってしまうシーンといい、砂時計を作ってしまうシーンといい、覗き窓から外を確認する潜望鏡の作成といい、とにかく技術的で芸が細かい。
これが何とも面白いのだ。

脱獄のシーンとは直接関係がないのだが、この“小技”関係で面白いシーンがあった。
それは、囚人への差し入れの検品シーン。
看守が次々に差し入れの品を実に手際良く検査していく。
たった一つのナイフで外箱やら食べ物やら。
不潔極まりないのだが、おそらくそれも演出の一つであろう。
この検品の手際の良さは観ているだけで楽しい。
なんか芸を見ているかのよう。
この変もブレッソンの『スリ』に共通する面白さだ。


さて、脱獄の話に戻す。
こうして、まんまと下界へ達した囚人たち。
だが自分だけ外に出るわけにはいかない。
裏切りとなってしまう。
最後の穴を開けた二人は、他のメンバーを迎えに牢屋へ戻る。
仲間たちは、穴が貫通したのを知り、「今夜、みんなで外へ出よう」と申し合わせる。

そして時間が経過し、いよいよその時がきた。
お手製潜望鏡で、牢屋の外を最終確認。
しかしそこで見たものは?!

“衝撃のラスト”だった。
ゾクっとするくらいの怖いラスト。
あの潜望鏡からの風景。
しばらくは忘れられないだろう。
最後の最後まで緊迫しており、最初から最後まで完璧。
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