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ザ・プラネット - かっぱ堰さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ザ・プラネット
レビュワー かっぱ堰さん
点数 3点
投稿日時 2020-12-05 08:29:56
変更日時 2023-10-14 17:06:50
レビュー内容
アルゼンチンのフェルナンド・カブサッキというギタリストのアルバムに、18人の映像作家がアニメーションをつけたものとのことである。「アルゼンチン音響派」というものを代表する人物だそうだが、特に何かそういう派閥があるというよりは、現代アルゼンチン音楽の新しい動きを担う人々という意味らしい。最近では2020年1月(入国制限の前)に来日公演したそうで、日本でも一定の人気があることになる。
映画としてみればオムニバスともいえるが、CDをプレーヤーにかける/外す実写映像が入っているため映像作品としては不純な印象で、要はアルバムのPVなのかと思わせる。音楽はフォルクローレとかではなくギターも入ったインストゥルメンタルの曲集で、ジャンル的にはよくわからないが、環境音楽のようなのもあり普通に楽曲として聞けるのもある。
映像面では、まとめていえばアニメーションだろうが手法はそれぞれ自由にやっているようで、静止画中心のものや実写を使っているものもある。純粋に抽象的なものは多くなく、具象的だが意味不明というのが目立つ気がするが、後半になるとストーリー性のあるエピソードも出る。せっかくなので少し褒めるところを探すと、個人的には三頭怪人と三頭バエの話で、描かれているもの自体は汚らしいが色調が好きだ。またスーパーガールの宅急便はイヌの最期が悲哀感を出していた。
いま見てそれほど斬新さを感じるものでもなかったが、音楽と合わせて息抜き程度に見ればそれなりかとは思った。明らかに性的な表現があるので子どもには見せられない。
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