みんなのシネマレビュー
象は静かに座っている - Cinecdockeさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 象は静かに座っている
レビュワー Cinecdockeさん
点数 6点
投稿日時 2022-04-16 01:12:52
変更日時 2022-05-28 00:45:33
レビュー内容
タル・ベーラを師事し、29歳の若さで自らの命を絶ったフー・ボー(胡波)監督の初長編映画であり遺作。
監督自ら感じる絶望感と閉塞感を投影するために4時間の長さが必要だったに違いないが、
興行として成り立たないとファイナルカットを巡り、プロデューサーからの激しい罵倒の末の死だった。
それだけにこの映画で綴られている物語は極めて陰鬱で気持ちの行き場のなさを被写体以外ぼかした長回し撮影で表現している。
誰もがささやかな希望を求めながら第三者の自己保身で裏切られ続け、やがて諦めていく。
誰もが自分勝手で余裕すらない社会。
その果てしない心の闇を色の少ない寒々しい映像とシルエットが突き刺さる。

居場所も帰る場所もない者たちが逃避行の末、新しい家族を築こうとするラスト、
希望の象徴である象の姿も見えないまま雄叫びだけが轟く。
意図的にカタルシスを排した終わり方で現実に帰る。
そう、その先に希望があるとは限らない。
ただ、最低最悪の世界でも人知れず自分の人生を紡ぐしかないのだろう。
皮肉にも監督の死がなければ注目を浴びることがなかった、その後味の悪さが残る。
死ぬこと以外に希望はないのかと言わんばかりに。
Cinecdocke さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-30鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎66.45点
2024-04-08ゴーストバスターズ/アフターライフ75.80点
2024-03-30オッペンハイマー66.51点
2024-03-30ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密56.08点
2024-03-08君たちはどう生きるか(2023)55.84点
2024-03-08アメリカン・フィクション66.50点
2024-03-01ボーン・レガシー44.92点
2024-02-23落下の解剖学66.75点
2024-01-29スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム57.36点
2024-01-27生きる48.03点
象は静かに座っているのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS