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タイトル名 |
花束みたいな恋をした |
レビュワー |
こまさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2023-01-15 05:01:44 |
変更日時 |
2023-01-15 05:01:44 |
レビュー内容 |
花束を受け取ると、花が萎れた後も、心は残る。
奇跡的な程に似た価値観の2人は、 共に親に庇護されていた学生時代に、出会う。
彼氏は、 同棲生活を維持する為に 夢を諦め就職したのだが、 責任ある仕事を任されるにつれ仕事優先の 考え方となり、 彼女との時間を犠牲にするようになった。
彼女は、 出会った時と変わらぬ彼氏でいて欲しいと願っており、 現実を受け入れて変わっていく彼氏の考え方を、 「ハードルを下げていっている」ように感じる。
私は、互いの変化を許容して行けない恋の場合、 「恋の始まりは終わりの始まり」という事になり 不幸にしか向かわない、と感じた。
ラストで学生時代と同様に ストリートビューで 懐かしいパン屋を探す元彼氏は、 元彼女と自分の姿を見つけて歓喜する。 多忙で気付いていなかったが、 よく探してみると、ふとした日常に 幸せな2人は存在していた。 しかし、今となっては、感動を伝える相手は 犬しか居ないのだ。
振り返ってみると、完全一致していたかに思えた価値観も、 劇場版ガスタンクやミイラ展など個々には不一致の箇所もあった。 恋愛も音楽も誰かと共有しているようだが 価値観は1人に1つずつ存在していたのだ。
冒頭のシーンに戻り、自分の意見を他人に述べよう とする所で2人は再会し、それを止める。 出会いと同棲を経て、互いに贈った花束は形を消したが、 相手への思いやりが大事だという 気付きとなり心に残っていたのだと思った。 |
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