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誓いの休暇(1959) - 青観さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 誓いの休暇(1959)
レビュワー 青観さん
点数 10点
投稿日時 2007-01-06 11:13:44
変更日時 2007-01-06 11:23:34
レビュー内容
何とまあ、涙腺に響く素晴らしい映画だこと!こんなにも素晴らしい戦争映画がまだあったことにまずはびっくり!更にこれがまた旧ソ連によって撮られていたということが驚きです。この余りの美しさ、それは映像だけでなく正しく心の美しさ、人間としての心の美しさ、優しさに心を打たれます。この映画の主人公である少年兵アリョーシャは通信兵として戦地に送り込まれ、戦闘に初めて加わった中で、ドイツ軍の車二台を炎上させて勲章を獲る。思いもよらぬ形で六日間の休暇を貰ったアリョーシャが離れ離れとなった形でいる母に会いに行く途中の列車の中で知り合った一人の少女との物語もやたら切なくて悲しい。もう二度と会うことのなかった二人、戦争が二人の恋を引き裂く。別れた後の回想シーンで見せる二人の想いが美しくも悲しい音楽と相成って物凄く切ない。シューラからアリョーシャへの逆プロポーズととれる「私は婚約者なんていなかった」の台詞を言うシューラの涙の美しさに見ている私も泣けてきてやばかった。シューラと別れることになったアリョーシャのせっかく苦労してやっと会うことの出来た母とも直ぐに別れなくてはならない。永遠の別れ、二度と会うことのなかった母と息子、その息子の最後の姿を見送る母親の姿にもう、駄目だ!泣けて泣けて本当にやばいです。戦争がもたらすやるせない気持ちが観ていてずしりと重い戦争映画、それもアメリカ映画がよく見せる派手なだけの戦争ものとは明らかに違う人間の心の優しさいっぱいの名作中の名作をまた一つ観た思いでいっぱいです。私のレビューでこれで22人目、あと、8人、誰か観て早く感想を書いて欲しい。そして、一刻も早くこの映画がランキング入りすることを願いたい。
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