アパートメント(1996) - たくみさんのレビュー

レビュー内容
タイトル名	アパートメント(1996)
レビュワー	たくみさん
点数	8点
投稿日時	2007-10-06 21:23:10
変更日時	2007-10-06 21:23:10
ロマーヌ・ボーランジェは「野生の夜に」とか「ミナ」とか、直向きで個性的な役所が印象に残っていて、今回も最後まで目を離せない展開の中で、「彼女はどうなるのかな」と、ドキドキハラハラしながら観ていました。それほど彼女は可愛らしく、時にはエキセントリックな表情になったりと、充分魅力的でした。特にラストの憂いを含んだ微笑は、胸が詰まります。フランスの女優で言えばジュリエット・ビノッシュやベアトリス・ダルもそうですが、印象的な女優が多いです。ストーリーは主人公マックスを通じて、マックスを慕う女性、マックスの元恋人との過去と現在のやりとりがシンクロし、最後は意外な結末を迎えます。モニカ・ベルッチも充分美しくまた悲劇的ですし、ストーリそして映像もスタイリッシュでいかにもフランス的で、その雰囲気に浸りながら一気に観ました。また、映画の中でヒッチコックの映画で観たシーンを連想させる場面もあり、そんな粋な計らいにすっかり魅せられてしまいました。秋の夜長に観るにはお勧めな映画だと思います。

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