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タイトル名 |
Kids Return キッズ・リターン |
レビュワー |
すかあふえいすさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2014-03-23 21:17:24 |
変更日時 |
2015-06-25 17:48:05 |
レビュー内容 |
北野武のヤクザ映画は余り好きじゃないけど、「あの夏、一番静かな海」と「キッズ・リターン」は大好き。
少年から青年になっていく子供たちの多感な時期を描いた青春ドラマ。
この映画には色んな「あの頃の自分」がいるんだよな。
授業サボッてた奴、 真面目だった奴、 カツアゲされた奴、 されなかった奴、 見て見ぬフリをしていた奴、 スポーツやってた奴、 恋をする奴、 学校辞めた奴・・・色んな「自分」が見え隠れしている。
登場人物は一目見ただけじゃ印象に残らない奴も多い。 それを毎日会って話している内に馴染みになるように、じんわりと染み込ませてくれる。
大人になろうと一生懸命背伸びして、馬鹿やって、何をやっても長続きしない。 ただ、報われないだけが人生じゃない。 失敗から学んで別の成功をする奴だっているし、努力を続けて報われる奴だっている。
時折出てくるあの漫才コンビは良い例だね。 馬鹿にされてもプラス思考でコツコツ頑張り、夢を叶えた。 自分のために、誰かの夢になるために。 この漫才コンビはたけし自身を表現したものだと思う。
この話の下敷きは漫才師になった「たけし」自身と、 たけしが以前ボクシングに打ち込み始めた頃に東洋フェザー級チャンピオンとして活躍していた「関 徳光」のエピソード。
漫才師になった自分と、ボクシングに打ち込んだ関光徳。
そっからこんな爽やかな良い映画が生まれた。
「もう終わっちまったのかなぁ?」
「バカヤロウ、まだ 始まってねぇよ!」 |
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