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タイトル名 |
ピアニストを撃て |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2013-08-13 09:37:42 |
変更日時 |
2013-08-13 09:37:42 |
レビュー内容 |
必死な洒落っ気、そんなものを感じた。脂っこいものを抜くの。これはもうシャンソンの世界。微笑む以外にないような哀しさ。白と黒を対照させるのを、象徴ととったら野暮になる、洒落っ気として捉えたい。白と黒をきれいに片づけたでしょ、と親しい友人にちょっと照れながら自分の部屋を見せてる感じ。ちょうどピアノの白鍵と黒鍵のように。その洒落っ気に必死な感じがある。脂っこい人生の現場に耐えられない弱さを、繊細さと捉えるか、単なる逃避と捉えるか、ってこともあるが、この監督が忌避したその真剣さは、ある種の強さに裏打ちされている。それを「必死な洒落っ気」と呼びたいわけ。二人組の悪漢がおかしい。主人公が試験を受けに行くとこ、前の受験者のバイオリニストの女性を軸に描く。彼の部屋に差し込むネオンの変化。そして何よりも彼の弾くピアノがよろしい。 |
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