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地獄の黙示録 特別完全版 - K&Kさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 地獄の黙示録 特別完全版
レビュワー K&Kさん
点数 9点
投稿日時 2022-10-02 19:38:39
変更日時 2022-10-02 21:01:21
レビュー内容
ここは特別完全版のレビューを書くところだけど、私が今回観たのはファイナルカット版。オリジナル版と特別&FCの違いは明確だけど、特別とFCの違いって、プレイメイトのその後くらいかなぁ。FCは長過ぎる特別の短い板ってイメージだから、どれ観るか迷ったら特別かオリが良いかも?

前半の徹底した破壊映像は相変わらず、40年経った今でも凄いと感じさせる映像。戦闘中にサーフィンさせる異常性。自分が命じたナパームのせいで波が消える自業自得。咄嗟にキルゴアのボードを盗むウィラードがおちゃめ。ここから部下たちと仲良くなるかと思ったら、ブラインド下ろすウィラード。ボード返せと執拗に追うキルゴアのヘリが可笑しい。
オリジナルが独立したエピソードを繋げた感があったのを、特別編は連続性を持って観ることが出来たと思う。ボードの件、プレイメイトの件。彼女たち、あの騒動のあと、あんな大変な目に合ってたなんて思わなかった。
ストーリー上もそうだけど、ベトナム戦争は第一次インドシナ戦争から続くものだって認識させられるフランス人入植者たち。まるで開拓時代のようなゆっくりした彼らの暮らし。そしてカーツの王国は純粋で無知な原住民を支配する大航海時代のような雰囲気。

いつの時代も白人は戦争と宗教で現地の人の生活や文化をメチャクチャにしてきた。
ウィラードが最初に観た近代兵器を駆使した戦場。キルゴア大佐の部隊が襲った村には死屍累々。女も子供も死んでいる。嬉々として“死のカード”を死体に置くキルゴア。
宗教色の強いカーツの王国でも死体が転がっている。彼らがどうして殺されたか解らないが、見せしめなのか木に吊るされた死体も。カーツの王国の壁に書かれた『our motto:apocalypse now(今こそがこの世の終わり。それが我々の座右の銘。)』。そしてカーツ暗殺と王国の爆撃命令。

コッポラも良く解らなくなったって言うこの映画の着地点が、近年まで続いたベトナム戦争の歴史に、白人による支配の歴史を重ねて観せて、狂人と英雄の違いは、裁く側の立場が見て“健全か不健全か”でしかない。カーツを裁く立場はアメリカ軍。だけど現地の兵士、住民、敵、はたまた神の視点で観ると、キルゴアとカーツの行動は同じである。
コレが着地点だとすると、最後は王国への無差別爆撃で締めて、最初に戻って無限ループ、いわゆる無限地獄こそが- apocalypse now –な気がする。
だからドアーズの“The End”で始まる。
話を広げすぎて畳めなかったから、ベトナム戦争に絞ったオリジナル版。一旦深呼吸して、当初の構想でまとめてみた特別完全版。って棲み分けだろうか?
地獄の黙示録で燃え尽きた感のあるコッポラ。カーツを殺して武器を捨てて…って特別完全版以降の爆撃のない静かなラストは、この映画に色んなものを吸い取られたコッポラの、この無限地獄から開放されたい感の現れな気がする。
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