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まあだだよ - やましんの巻さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 まあだだよ
レビュワー やましんの巻さん
点数 10点
投稿日時 2003-11-04 18:32:39
変更日時 2004-08-17 18:10:12
レビュー内容
完全主義者と言われながら、実は観客という「他者」と、「自己」の芸術表現のいずれをも満足させたいという葛藤こそが、黒澤明作品に複雑な陰影を与えていた…と、ぼくは思う。そんな彼が、たぶん最も純粋に「自分」だけのために撮っ作品が、この『まあだだよ』じゃないでしょうか。本来なら、会話のニュアンスや視線、小道具などで表象する登場人物たちの関係や心理のあやが、ここでは徹底的に欠落している。誰もがバカ笑いし、泣く時にはワンワン泣き、すべては「笑う」「泣く」「怒る」…という《記号》に還元されている。でも、それこそが黒澤監督が到達した境地というか、「人間観」だったのではないか。つまり、愛だの何だのといっても、人の世なんてものはすべてこういった「型」でしかないのだという、無常観こそがこの映画の主題だったのでは…。それは、一見まるで正反対の地点から出発して、小津安二郎(!)と同じ「場所」に到達してしまったということに他ならない。この、いずれ劣らぬ稀有な映画作家同士の、正反対のベクトルからの思いがけない結びつきこそ、「映画」というものの不可思議さであり、深淵さでしょう。ともあれ本作は、ぼくにとってまたとない“スリリング”なクロサワ作品でした。
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