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レナードの朝 - K&Kさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 レナードの朝
レビュワー K&Kさん
点数 9点
投稿日時 2022-08-27 16:26:19
変更日時 2022-08-27 16:26:19
レビュー内容
-Awakenings- “目覚め” 複数形なのはレナード以外の患者はもちろん、セイヤー先生にも掛かってる。
ロバート・デ・ニーロの表現力が凄い。レナードの抱える難病表現はもちろんだけど、入院する20歳の頃から時が止まっている青年役を見事に演じていた。レナードの少年のような笑顔は、数年前にアル・カポネを演じていた人のものとは思えないくらい、デニーロの演技の幅広さをみせてくれた。

登場人物もとても魅力的で、現実的だけど理解あるカウフマン先生。普段はサボってるけど率先して寄付をする看護婦。寡黙な薬剤師に人懐っこい清掃員。レナードからお金を取らない食堂のおばさん。勤めてる人が人みんな良い人で、こんな温かい病院なら安心して家族を任せられる。
患者は突然叫びだすし、動かない患者は全く動かない。変化のない患者たちとの毎日にじっくり長く付き合うは、家族と言えど、とても大変。レナードの母がいつも献身的に看病するのは根気のいる辛い毎日だし、ポーラの母が夫のお見舞いに来なくなる気持ちも分かる。
失った時間の長さ、年老いた自分と向き合う患者たちも、とても個性的、魅力的に描かれていた。先に投薬されて、日々症状が悪化するレナードの姿に、数日後の自分の姿を重ねる不安と恐ろしさ。
後半は観てる方も辛くなるけど、レナードの「もう会わない」という決意を理解して、無言で受け止めるポーラの心の綺麗さ。食堂でのダンスは何度観ても涙が止まらなくなる。

“レナードの朝”ってとても良い邦題で、劇中レナードが「(もう目を覚まさないかもしれないから)目を閉じる(眠る)のが怖い」ってセリフがある。この映画を観ると、自分の意志で起きることが出来て、その日一日好きなことが出来ることに、とても有り難みを感じられる。
毎日当たり前に来る朝。そんな朝が来ない人達。彼らと違って何でも出来るのに、毎日何もしないことの、なんて勿体無いことか。
他人から求められることがボンヤリ解っていても、自ら行動しなかったセイヤー先生が、最後に“目覚め”てエレノアを引き止めるところがとても好き。
難病との戦いが“道半ば”で終わってしまう映画を、とてもスッキリした後味に変えてくれる。
K&K さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-26男はつらいよ お帰り 寅さん56.97点
2024-04-25コーダ あいのうた67.36点
2024-04-25PLAN 7566.75点
2024-04-24男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花<特別篇>34.92点
2024-04-24静かな生活55.20点
2024-04-24男はつらいよ 寅次郎紅の花77.76点
2024-04-10カメラを止めるな!87.36点
2024-04-04志乃ちゃんは自分の名前が言えない66.50点
2024-04-04男はつらいよ 拝啓車寅次郎様45.85点
2024-04-03ゴジラ(1954)88.20点
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